紫外線遮蔽や抗菌/抗ウイルス能を
付与する透明コート剤

CLESCORTは、有機金属化合物を主成分とする塗布剤です。スプレーやスピンコート等のウェットプロセスで成膜後に加熱することにより、各種基材の表面に透明な金属酸化膜を形成することが出来ます。

得られた酸化膜は紫外線遮蔽や抗菌・抗ウイルス能を保有しています。

img_CLESCORT

主な用途

  • ガラス、樹脂成型品などの表面へのコーティング
  • 透明性を保持し、紫外線遮蔽/抗菌・抗ウイルス性を付与

 

 

特徴

CLESCORTはガラス等の基材表面に透明な金属酸化膜を形成することが出来ます。得られた金属酸化膜は可視光領域で高い透過率を示す一方、数百nmの膜厚で360nm程度までの紫外線領域の遮蔽が可能となります。

未加工のガラス容器と表面加工したガラス容器を準備し、容器内に蛍光色素を含む溶液を充填した後、紫外線を照射すると、未加工品は紫外線がガラスを透過するため蛍光色素が発色します。一方、加工品は紫外線を遮蔽するため発色が抑えられます。

CLESCORTを塗布して得られた薄膜は、大腸菌やMRSA(メチシリン耐性黄色ぶどう球菌)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2 オミクロン株)に対して、高い抑制効果を有しています。ガラス基板を用いた「JIS Z2801(2012)」に準拠した試験方法によって、黄色ぶどう球菌の増殖状況を比較したところ、CLESCORTで表面加工した基板を用いた検体では増殖が抑えられました。

基本情報

CLESCORT

化学名 非公開 構造式 非公開
分子量 非公開 CAS番号 非公開
化審法 非公開 TSCA 非公開
EC番号 非公開

一般的性質

CLESCORT

外観 無色~淡黄色液体 沸点 134.1℃
融点 データなし 引火点 -20℃以下
比重・密度 データなし

取扱いの注意

  • 適切な保護具(アルミ加工した防災服、防災面、安全眼鏡、保護手袋)を着用し、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で慎重に取り扱ってください。
  • 空気や水と接触させないでください。
  • 皮膚に付着した場合は直ちに大量の水で洗い流しながら、汚染された衣服を脱ぎ、製品に触れた部分を多量の水で洗い流して下さい。さらに石けんと多量の水で洗った後、速やかに医師の手当てを受けてください。
  • 目に入った場合は、十分洗眼し、医者の指示に従ってください。
  • 金属容器に窒素ガスを封入し、直射日光を避け、冷所、着火源のない、通風の良い場所に保管してください。
  • 鋼製、ステンレス等の金属材料の容器を使用してください。
  • 消防法では、危険物第4類第一石油類(非水溶性)に該当しますので、この基準による保管・貯蔵が必要です。

荷姿

  • ステンレス製レクチャーボトル 0.4L、1L
  • 鋼製ボンベ 10L、20L、100L

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