CSRトピックス
2025.07.30

 当社が取り扱うアルキルアルミニウムは、空気中で自然発火するという非常に危険な物質です。当社は「世界一安全なアルキルアルミニウム工場」をスローガンに掲げ、細心の注意を払って日々の生産・出荷活動を行っています。
 しかしながら、過去にはアルキルアルミニウムによる重大事故も起きています。2007年12月3日、定期修理後のプラント立ち上げ中に配管が破裂し、漏洩したアルキルアルミニウムが自然発火して火災が発生しました。燃焼の勢いは強く、負傷者4名を出す重大事故となりました。その後は毎年12月3日を「東ソー・ファインケム防災の日」と定め、もう二度とこのような事故を起こさないために、さらなる安全対策や事故の教訓を伝える教育活動に取り組んでいます。
 具体的には、運転員は難燃性のアラミド繊維の作業服を常時着用しており、アルキルアルミニウムを取り扱う際には耐熱性、耐火性に優れたアルミを蒸着させた防災服、防災面、革製長手袋を着用しています。また、当社は独自で粉末消火剤を積載した特殊仕様の消防車を保有しており、万一の事態に備えています。
 また、当社は「ファイヤーデモ」と呼ばれるアルキルアルミニウムの消火訓練を毎年実施しています。粉末消火器やヒル石による窒息消火デモを通して、アルキルアルミニウムの危険性と安全な取り扱い方法をユーザーや輸送業者へ周知しています。

ファイヤーデモについて詳しくはこちら

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