コラム
2025.07.30

 ハロゲンは、周期表の第17族に属する元素の総称です。産業利用されているハロゲンとしてはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素の4種類が挙げられ、東ソー・ファインケムは、これらすべてのハロゲンの取り扱い技術を持つ数少ないメーカーの1つです。

周期表と模式図 
 フッ素は自然界では主に蛍石(フッ化カルシウム:CaF2)として存在し、ほとんどの有機フッ素化合物は蛍石と硫酸の反応で生じるHF(フッ化水素)から製造されます。有機フッ素化合物は、熱、薬品、紫外線に強い、水や油をはじきやすい、誘電率や屈折率が低いなど、ほかの有機材料とは異なる優れた性質を示すのが特徴です。
 塩素はハロゲンの中では最も汎用的な元素で、塩化ナトリウム(食塩)を原料として生産されます。当社は有機塩素化合物を原料としたクロスカップリング技術を保有しており、様々な機能材料へと展開しています。
 臭素は自然界では主に海水中に含まれています。当社は親会社の東ソーが国内最大の臭素メーカーであるという強みを生かし、東ソーから供給されたHBr(臭化水素)を原料とした有機臭素化合物を数多く製造・販売しています。
 ヨウ素はハロゲンのなかでは希少で、その多くは南米のチリと日本の千葉県で産出しています。有機ヨウ素化合物は反応性が高く、電子材料や医薬品の原料として用いられるほか、フッ素ポリマーの製造工程においても重要な役割を担っています。
 有機ハロゲン化合物の中でも、有機フッ素化合物や有機ヨウ素化合物は付加価値が高く、利用される分野も多岐にわたります。当社は独自のフッ素化・ヨウ素化技術を用いてこれらを提供し、豊かな社会へ貢献しています。

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